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「爪育」とジェルネイル☆

最近ではよく聞くようになってきた「爪育」とジェルネイルとの関係性を私がネイリストとして観てきた視点でお話ししたいと思います。「爪育」と言っても、今は色んな手法やケアや考え方や世論があります。その中で私が観てきた沢山のお客様の「爪」の状態から思うことや思ったことをお話していきたいと思います。

お客様のニーズに合ったサロンが沢山増えたメリットとデメリット

ジェルネイルサロンが世の中に登場してから数十年経つ今では
いろんな方のニーズに合わせた色んなサービス展開をしてきているネイルサロン業界。一昔前よりも随分と身近になったネイルサロンが沢山ありますよね(*^-^*)
そんな世の中だからこそ生まれるメリットとデメリット。
「爪育」もそこから生まれた1つだと私は思います。そんな数ある思うことの1つをここでお話させてください☆

安い・速い・予約が取りやすい♪

今ではあちらこちらに
当店のように個人サロンやチェーン展開している大型のネイルサロンもたくさんあって
サービス内容も様々で
選り取り見取りですよね(*^-^*)
どんな方でも利用しやすくなったから昔に比べたら
ネイルを楽しんでいられる方が本当に増えたと思います(^^♪

お得なクーポンも各店
充実していて
ワクワクが止まらないですよね(*^-^*)

メリットとしてはとにかく可愛いネイルを安く早く手にすることが出来る!ということに尽きると思います。
そして色んなサロンを行くことで色んな楽しみ方もありますよね(*^-^*)
何よりも忙しい日常の隙間時間でおしゃれが出来るのも魅力的です♪
その中でお気に入りのサロンを見つけるのもいいですね♪

賢いお客様もいっぱいいらっしゃる(*'ω'*)

でも・・・・・

「ご新規様サービス」等のサービスネイルを賢く利用して毎回サロンを変えてネイルを楽しむサーフィン型利用者様の場合のデメリット・・・

ネイルサロンと言えば一昔前まではなかなか利用するのに時間もかかるし高価だと感じられていた時代もありました。
今は低料金型サロンや時短型サロンや利用しやすいクーポンチケットやサービスも充実していて
色んな方が手軽に気軽に利用しやすい時代ですよね♪
でもそんな時代だからこそ利用するお客さまにも知っていてほしいこともあります。

「今も昔も施術の根本は変わらない」ということです。

なのに低料金・時短が可能になるということは手軽で便利にお洒落なネイルが出来るというメリットとともにそれだけリスクもあるということです。






他店オフは実はとっても怖いこと

私はネイルの「オフ」こそがネイリストとして一番極め慎重に扱わなければならない施術サービスだと今現在でも日々鍛錬しながら行っております。
特に自店が取り扱っていない他店様ネイルのオフは極めて気を付けなければならない訳です。
そして初めましてのお客様ならばより一段と慎重に気を付けなければならない訳です。
なぜならジェルネイルは見た目ではどこのお店でつけてきていても
どれも素材は同じに見えますよね?ですがメーカーが変われば特性も素材も実は全く別物でありながら
見た目だけでは適したオフの仕方が判別がつかないものが多いんです。判別を見間違えたら爪を傷つけてしまうのはとても容易なんです。初めましてのお客様なら爪の特徴さえこちら側も初めましてな訳ですから尚更です。


では時短系サロンではどのようにオフされていますか?

私は過去にそういったサロンでも職務経験がありますからハッキリ言えますが
個人個人のそこまでは見極める時間が取れないことが多くて実際には自店も他店も同じ扱いでオフしていくことが多いのが事実だったりします。
腕のいい施術者でなければ爪が痛むことを避けられないといった高リスクがあります。
でもお客様はやってもらわなければ実際はわからないですよね。
そして例え爪を痛ませてしまっても直ぐにジェルネイルを塗布していくわけですからその場で
痛んでしまったのかどうなのかも分からずに施術は進んでいくんですよね。

本来ならば1時間かけても足りないくらい慎重にしなければならないところを30分で(中には15分で完了)オフを完了させなければいけない施術時間に無理があると正直私は思っています。
皆様はそのようなネイルオフ・・・怖くないですか?

目の前にいる施術者さんは本物ですか?

私は約10年ネイリストとして携わって参りましたが
プロだからといって今の自分に満足していいレベルなのかと言われたら「NO」ですw
沢山勉強と反復を繰り返しネイリスト協会の検定も取っていますが
そんな今でも日々精進中の身だと思って出せる力は毎回出し切りながら
ネイルを担当させてもらっている次第です。

ネイリストには免許はありません。
たいていのお客様は「免許」があると勘違いされているけれどございません。

私がネイリストっていつからがプロのネイリストと自分を認めていいのか悩んだ時期がありました。
いまだに自信をもってプロと言い切っていいのか悩むときもあるくらいです。
でも真剣にネイリストという職業に向き合っています。

でも今は
「自社の教育プログラムを受ければネイリストとして働けます。」といって全くネイルを知らない人を来店したお客様のネイルをオフしてジェルをつけるネイリストとしてサロンで職務に採用しているサロンが増えているのも事実です。
そこで教えてくれるのはオフの作業とジェルを塗布する作業をデビュー前の新人さん同士でひたすら反復練習させて自社の決めた時間内にすべての作業が完了したら各々のお店で新人デビューするというプログラムでした。
私としては愕然としてしまいます。ネイルオフが出来てジェルネイルを塗布することだけを覚えただけで
「ネイリスト」とよんでいいのか・・・

実際に私の所へは人為的に痛んでくるお客様が絶えずに来店してくるお客様が多いです。
未熟なネイリストさんによるものとしか言いようがないです。

お客様の問いや要望にきちんと応えられることは至極当たり前で
ネイリストとしての知識や技術を身につけて
個々のお客様の状態を見極めて
その方々に合わせた、より良い施術サービスを心掛けていきたいものです。
そういう「お客様が安心して委ねることが出来るネイリスト」が増えてほしいと思います。

皆様の目の前のネイリストさんが本物であってほしいと切に思います。



ジェルネイルには「お休み期間」がある!?

本当によく聞かれる質問です。
「ジェルネイルを一定期間したら、爪が痛むからジェルネイル休んだ方がいいんですよね?」

答えは私の場合「NO」ですw

私10年以上はジェルネイル取ってつけてを繰り返していますが
それが正解ならば私の爪はもうとっくの昔にすでに無くなっているはずですw
悲鳴ものですw

なぜそんな質問をするのかと聞いたら
「前にネイリストさんに言われた」
とか、だんだん回数を重ねる毎に爪が痛くなってきて苦痛になって自主的にやめてみた
とか、最初の頃よりジェルネイルが取れてしまうようになった
とか、とか・・・

私はその質問には必ずこう答えています。
「正しいジェルネイルであれば、特に痛むことでお休みする理由はないと思いますよ」と。

ジェルネイルの素材は年々いい素材が増えていくばかりで昔よりもジェル素材で痛むようなことはもうほとんどないですから。
正しく扱えば安心してお客様の都合がつく限り楽しんでもらえると思います。

ただ・・・コストパフォーマンスを抑えるために
純国産化粧品登録されていない「自社製ジェル」を使用しているところも年々増えています。
それらは
成分的な公開がないので爪に優しいのか成分的に大丈夫なのかは外側からはわからないのが現状です。

ジェルはまだ登場してから年月が浅くジェルネイルが与える爪への影響というデータが現代でもまだ多くない懸念から日本ではとても厳しい基準を合格した純国産化粧品登録のジェルネイルを使用することを推奨してます。
実際に私が知る中でとても有能なネイリストさんが海外のジェルメーカーの専属ネイリストとして旅立ってジェルアレルギーになってネイリスト人生をやむなく終えざるえなかったネイリストさんがいることも結構あるほど
ジェルネイルはまだ未知な部分があり
私たちネイリストも取り扱いに注意しながら正しく取り扱っています。

私自身も過去に自社製ジェルを使用するサロンに4年いたときに3年過ぎたあたりから
原因不明な蕁麻疹に悩まされ辞めた後に蕁麻疹も出なくなった経験がありそこのジェルが原因かは分からないですが個人的には何か起因することがあったのかもと思っています。
もちろん全てが粗悪なジェルとは限らないし品質にこだわっている会社さんも沢山あるでしょうから
ごく一部の私が経験したお話の1つだと思ってくださいね☆






わたしの考える「爪育」とは

痛んだ爪を修復することは「爪育」とは違うと私は思っています。

でも
「爪を可愛くしながらも爪の健康を保つ」ことや
「コンプレックスに寄り添った施術を行う」ことや
「痛んだ爪をそれ以上に痛ませない施術をする」ことも
私の思う「美爪」への矢印が向かっていく「爪育」になるのでこういう内容で今回のお話をまとめさせてもらいました。
私が出来る「爪育」はお医者様ではないので治療とは全く異なります。
ジェルネイルの持つ特性や特徴とまつわるケアで
その方本来の爪への成長や悩み改善を助長できるからこその「爪育」だと思って
皆様の施術を担当させてもらっています。
「ジェルネイルやってよかった」と笑顔になってくれるお客様が今より1人でも多くなってほしいと思います(*^-^*)

そして便利で利用しやすくなった分リスクがあるということ知って
ご自身に合ったネイルサロン選びをしてもらえたら
大きな意味で「爪育」への近道に繋がっていくのではと思いこの記事を発信しました。